11月2日
《 弁論大会に思う 》
10月31日に校内弁論大会が行われた。学年から選抜された12名の弁士による大会である。ここに、高校時代に私が体験した弁論大会の姿を見た。演題が大きく書かれ、発表する弁士の演題には大きな赤い花が付けられていく。何か高校時代に引き込まれる思いがした。
昨年も見事な弁論を聞いたが、今年は1年生に力を持つ者がおり、3名が上位入賞を果たした。若い人が自分の意見をはっきりと表現することは、とても大切なことでだが、日本人に乏しいものの一つだ。今まで日本は「引く文化」が美徳とされ、曖昧さを以って相手を尊重するという風潮があったように思う。けして悪いと思わないが、世界の日本を考えたとき「押す文化」も学ぶ必要があろう。ちょっと古めかしい弁論大会も、そのような意味から学ぶべき新しいことだろう。
しかし、弁論という話法は独特なものがある。淡々と話す「○○の主張」でもなく、熱烈に語る「演説」また「朗読」とも違う。私は日本歌曲やドイツリードを歌うのと似ていると考えてきた。当然、クッレッシェンド、デクッレッシェンド、テヌート、p,mp,mf,f、ffなどがあることになる。こんなことを考えると、主張の面だけでなく、弁論としての楽しみも増えるのでないだろうか。
弁論に関してもう一つ聞いて欲しい。11月1日に群馬県高等学校弁論大会に1年生4名と2年生2名が出場することとなった。出場するだけでもすばらしいことと思っている。出場する生徒達に会って、最初のフレーズを聞かせてもらい、先ほどの弁論の話法を話して激励をした。大会の翌日に結果が新聞に大きな記事として掲載されていた。1年生の石島優子さんが優勝と。本校の躍動をここにも一つ見た。