おかしくないか 文型、理系
1月30日(金)
センター試験も終わり、いよいよ大学入試本番である。生徒に進路指導をする中で、クラス編成、コース選択、教科選択等で文系・理系という言葉が進学校には横行している。戦後復興期の社会においては合致もしようが、昨今の進路指導に文系・理系という言葉が妥当であるか疑問を感じている。だいぶ昔になるが、OR《オペレーションリサーチ》が経済学に取り入れられたことを思い出す。まさに数学の導入である。今や金融工学という学問も存在し、世界経済に関与していると聞く。大学が学問を癒合し学科改編するのを見るに、すべての学問をミックスした感すらある。すなわち、学問の背景にはすべての知識がなければいけないのだろう。
ただしくは、自然科学系・人文科学系・社会科学系と大きなくくりで進路を考えさせることが必要であり、数学ができるから理系、国語ができるから文系ではないだろう。
こんなことを考えつつ、東工大教授で歴史学者の山室恭子先生の話を思い出した。まさに文化系の教師として、理科系の大学で授業をした奮闘記である。その授業は題を決め生徒が文章を書き、それを受講生が評価するというものだ。ここでは、その取り組みを示すのでなく、授業を受けた学生のセンスを紹介したい。
お題「数」
「ぐぅの国」でブランコをこぎながら「れーくん」が
「にーくん」に悩みを打ち明ける。「僕って、ぐぅの国
にいてもいいの? みんなと遠くない? 分数の下の
ほうにもなれないし」「えっ(ドッキ)そうだっけ」
「そうだよ、みんな爆発しちゃうじゃん」「あっ でも、
きぃの国のいっくんも分数の下になれないじゃん」慰
められて安心したれーくん、「じゃあね。ばいばーい」
(倍々?)えっ(にーくん消滅)あっ(れーくんウッ
カリしてた)れーくんの苦悩は続く……
東工大にメルヘン登場である。いわゆる国語が出来て文型となった人には理解しがたい文章で、数学が出来て理系にいった人にはなかなか書けないだろう。これを書いた学生の受けた進路指導を知りたいものだ。

