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2012年1月20日 (金)

就職活動と「特別活動効果」 - 高瀬 博教授

 「就職超氷河期」が再来し、職を求める学生の皆さんは大変苦戦している。一方、企業側も、厳しい経営状態の中、限られた人数で、できるだけ有用な社員を獲得しようと必死である。企業の求める資質には「人間関係形成力・コミュニケーション力」や「チームワーク」などが上位にあがり、一般社会もこれを認識している。学生の皆さんはこれらを強く認識して「就職力」を高めていくことが必要である。
 「日本特別活動学会 研究開発委員会」が2011年3月に発表した、「特別活動の社会性獲得に関する調査報告書 ~大学生が認める特別活動の多大な効果~」によると、特別活動(学校行事・生徒会行事・ホームルーム活動・クラブ活動・ボランティア活動)で身に付くことして、「人間関係形成力・コミュニケーション力」や「チームワーク」などを上位とする大学生が多数であったとのことであった。まさに企業が求める資質である。実際、就職試験における面接等で、「あなたは、学生生活で何をしましたか?それによって何を得ましたか?」の質問があることを良く聞く。いわゆる「体育会系」が評価される理由もそこにあるかもしれない。一方、特別活動を巡る現状は決して良好でない。「授業時間確保のために学校行事を精選する」、「少子化の影響で野球部・サッカー部ができない学校」、「教師の多忙により教科指導以外の活動が不十分」などである。「家庭教育・学校教育・社会教育」がそれぞれ弱体化しては、明るい未来は望めない。フランスやドイツではいわゆる「特別活動的な制度」は基本的には無い。しかし、家庭や社会全体で、人間性を育成する土壌がある。スポーツ選手の育成過程も同様である。
 日本は、これまでのように「学校教育・教師」に頼ることなく、「家庭・学校・社会」が相互に協力・理解しあって、子供たちの「人間関係形成力・コミュニケーション力」や「チームワーク」を育成し、就職活動に勝利し、社会において有用で、幸福な社会生活を送れるような社会となってほしい。とにかく、今がんばっている学生諸君は、「コミュニケーション力」や「チームワーク」があることをアピールしよう。