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2018-06-23

「みそ汁が減っている。」 ― 高瀬 博 教授

 読売新聞6月7日(木)朝刊に「みそ汁はなくていい」が掲載された。

東京ガス都市生活研究所の調査によると、「みそ汁を毎日1回飲みたい」は1990年には8割近かったが、2017年には6割弱に減少し、20~70歳代に同様の傾向が見られたそうである。尚、この記事の趣旨は、工夫によって「みそ汁」を見直そうというものである。

 みそ汁は「一汁一菜」という言葉(禅僧の食事)が示すように、和食には欠かすことのできないメニューであった。「みそ汁離れ」は以下のことが原因である。

  1. 脳卒中の原因として「塩分の摂りすぎ」が指摘され、みそ汁がやり玉に挙がったこと。
  2. 「ウーロン茶」「水」などのペットボトルの普及により、水分が足り、みそ汁の存在感が薄れてきたこと。
  3. 作るのに手間がかかること。共稼ぎ所帯が増え、手間と時間がかかるみそ汁つくりが面倒になったという声が多く聞かれる。

 一方、「健康のためにみそ汁を」という声も聞かれる。「ガン予防になる」「具だくさんみそ汁で食物繊維やビタミンなどを豊富に摂取できる」など、具や出汁を工夫することにより健康的で栄養豊富な食事メニューとなるのである。また、メタボリックシンドローム予防・改善の見地から、暖かいみそ汁をまず一口飲み、主菜、ご飯、みそ汁を交互に食することによって、ゆっくり時間をかけて食事をし、「血糖値の急激な上昇」を防ぐこと、満腹感からご飯(炭水化物)の摂りすぎを防ぐことなど、とても効果的であると考えている。

 近年、テレビCMなどで「インスタントみそ汁」が脚光を浴び、「手間のかからない美味しいみそ汁」が急速に普及しているようである。少々値段は高いが試してみる価値はあるようだ。