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2009年9月

2009年9月15日 (火)

ワンポイントアドバイス(3)

Q(3)

聴覚に障害があっても言葉を聴き取り理解することは可能なのですか?

A.可能です。ただ、一般的に、聴力損失が重度のケースでは、音声だけですべてを理解することは難しいかもしれません。残存聴力域外の周波数音が連続するような言葉が続いた場合、場面や状況から言葉を推測せざるを得ないかもしれません。また、多少、読唇によって言葉を理解しなければならないかもしれません。しかし、訓練次第で、重度の聴覚障害でも、かなり高い聴き取り理解能力を身に付けることは可能です。

それには一つ条件があります。それは、幼い時に、残存聴力域内の音声の周波数変化を敏感に捉える力を身につけるということです。脳がしなやかな時期に訓練を積むことで、単語や文節、文章をできる限り聴覚で捉えて、話の内容を理解する力を養うことです。

まったく音声を感じられないというほど重い聴覚障害は少ないと思われます。多くの場合、低周波数域に聴力が残っています。その残存聴力域の音圧を少し高めることによって、音声の低音域を捉えることが可能となります。

ただ、そのような訓練を受ける際に、平行して手話や指文字などの視覚刺激を多く受けると、脳の聴覚野の反応が鈍ってしまい、音声を脳で捉えることが難しくなるようです。その結果、脳の発話領域での神経細胞の働きが鈍り、発話力が伸びないということにもなってしまいかねません。

一にも二にも、幼い時期に、音声の聴き取り練習を徹底的に行うことが求められます。耳からだけでなく、体性感覚(触振動覚)経路で、音声振動を指先などで感じ取る訓練も役に立ちます。指先からの音声振動は脳の聴覚野に届きます。体性感覚(触振動覚)は聴き取り理解の大きな補助となります。