ワンポイントアドバイス(8)
Q(8)
高度難聴(聾)の場合、声が重く硬いことが多いように思われますが、自然な、明るい、軟らかい声を身に付けるためのポイントを教えてください?
A
高度難聴(聾)児独特とも言えるような重い、硬い声は、声帯や口腔内の発音器官の不適切な筋緊張が原因と考えられます。幼い時に誤った発声の仕方を身に付けてしまうと、大きくなってから矯正するのは極めて難しいようです。
笑い声などは自然であっても、言葉を発音しようとすると発声が不自然になってしまうケースもよく見かけます。器質的に明るい軟らかい声が出ないのではないのです。誤った筋緊張度の高い発声法が習慣づいてしまい、不自然な発声法から抜け出せなくなっているのです。
発音器官は身体の筋緊張と連動しています。そのため、発音器官の筋肉のみならず、「身体の筋肉を適度に弛緩させて発声する技術」を身に付ける必要があります。緊張度(緊張・弛緩の度合い)に関しては、健聴者の発声時と同じ筋緊張度を目指すことが求められます。
筋緊張の調整には、自らの声を自らの身体で感じることが求められます。手のひらなどに声を当てながら声を出す練習を重ねると、不自然な硬起声は少しずつ消えていきます。声帯周辺に手のひらを当てるのも良いのですが、子どもによっては、意識過剰になって、かえって声が硬くなることもあるので気をつけなければなりません。音声振動を、振動子を介して、指先など皮膚感覚の敏感な部位で感じ取りながら練習する方法もあります。
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