ワンポイントアドバイス(12)
Q(12)
高度難聴児に「正しい言葉遣い」を教えるにはどのようにしたらいいのでしょうか?「話し言葉」と「書き言葉」の違い等(文節末や文章末の助詞の使用法の違い等)の点もあり、「正しい言葉遣い」の指導に困る場合があります。指導順序など効果的な方法を教えてください。
A
確かに、日本語では、「話し言葉」と「書き言葉」が大きく異なります。また、動詞の語尾変化、助詞の選択などについても、どのように説明し教えたらよいのかしばしば困惑致します。
指導手順としては、基本的には、健聴児が生活の中で習得するのと同じ順序が良いでしょう。まず、「話し言葉」から教えることです。それも対話形式の、日常生活に根付いた内容が良いでしょう。自然な言い回しを教えることです。
動詞の語尾変化も文章の中で慣れさせるほうが良いと思われます。語尾変化表などを機械的に暗記させるような方法は勧められません。助詞の選択なども、説明抜きに教えることのほうが良いでしょう。健聴児がいわゆる文法を習得するのは、各自が文章の仕組みを独自の方法で解明しているからです。動詞や助詞や接続詞などの使用法は、子どもが、自分なりに解明しなければ身につきません。
指導する側としては、内容が具体的で、理解が容易な会話体の文章を生活の現場で、その都度提示してあげることが大切です。
子どもは、文章を場面や状況と照らし合わせて、分析することによって、日本語の仕組みを習得いたします。これには極めて高度な知的作業が要求されますが、焦らず、じっくり取り組めば、正しい言葉遣い、正しい文法を身に付けることができます。生活の中での指導以上に効果的な指導法はないように思われます。
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